2006
これも想定内?ライブドア本社に強制捜査
ライブドアの子会社が証券取引法違反に問われ、ライブドア本社に東京地検特捜部の強制捜査が入った。その結果、ライブドア株の大量売り注文でストップ安となり、グループの上場7社は1日で時価総額が1500億円の損失。場合によれば、ライブドアは上場廃止や経団連の除名、そして“ホリエモン”こと堀江貴文社長の逮捕もある。ライブドアが仕出かしたのは、一昨年に子会社のバリュークリックジャパン(現ライブドアマーケティング)がマネー誌の出版社であるマネーライフの買収を発表したが、実際はライブドアが実質支配のファンド「VLMA2号投資事業組合」が全株を取得していた。さらに、売上高決算の水増し公表を行い、“練金術”の十八番「株式分割」で株価をつり上げていた。
これは、虚偽の情報を流し込む「風説の流布」と投資家や市場を騙した「偽計取引」というもの。これに対し、一昨年のプロ野球騒動で「老害」呼ばわりされた読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長は「ハゲタカファンドの運命」と批判。また、昨年の衆院選挙でホリエモンが無所属出馬し、「刺客」候補として支援した自民党は早くも予防線を引いているとか。
いや、これも「想定内」のライブドア騒動か?全国紙はもちろん、「東京中日スポーツ」を除く在京スポーツ紙はトップ1面の報道。テレビ局はハイジャック状態、NHKは「捜査が入った」とのフライングもあった。ホリエモンが会見を行う仕草は、昨年のフシテレビとの騒動を見ているようだった。その数日前、皮肉にもホリエモンは「ソテーガイ」というバンドで歌手デビューすると発表していた。
その日、阪神大震災からちょうど11年を迎え、耐震強度偽装事件でヒューザーの小嶋進社長の国会証人喚問があったが、報道が吹き飛ばされたかのようである。小嶋の証人喚問で安倍晋三官房長官との関係も取り沙汰され、ホリエモンは「困った時のジョーカー」(勝谷誠彦)というのか?いつの間にか、楽天のポイント騒動も消え伏せてしまった。
18日現在、ライブドアの影響でパニック的な売り注文が殺到。東京証券取引所は全銘柄の取引を停止。一時は、日経平均株価が700円以上も下がり、その被害は「米同時多発テロ以上」という。まさに“ライブドアショック”で、テロに例えればライブドアが東証に向かって突撃したかのようである。もしも、ホリエモンがビン・ラディンのように逃げ続けることが出来たら何が考えれます?
ダイナシティと暴力団
ライブドア絡みの関係はドス黒くエゲつない。ホリエモンが“見事”ながら落選した選挙では、地元の常石造船が支援しており、その関係は常石造船の親族にあたる神原弥奈子にあった。彼女が代表のIT会社「ニューズ・ツー・ユー(News2u)」でホリエモンが取締役に就任し、2人は「勝つためのインターネットPR術」という本の共著となっている。
あのイエローキャブの“お家騒動”でも、社長を解任された野田義治のサンズを買収する噂が流れたが、結果はイエローキャブと提携。その仲介役となっていたのがスポーツジム「トータルワークアウト(TWO)」に通う仲の堂本正照。「ZAKZAK」を立ち上げた元産経新聞の社員で、そのシステム構築を担当していたのがライブドアの前身「オン・ザ・エッヂ」だった。
ところが、ライブドアがニッポン放送株を大量に取得した翌日、堂本は強制わいせつで逮捕されている。ちなみに、TWOのオーナーでもあるパチスロ販売会社「フィールズ」の山本英俊社長がホリエモンの“影のスポンサー”とも囁かれていた。山本は、2004年度の高額納税者番付で18位にランクしており、パチンコ業界ではセガサミーホールディングスの里見治会長につぐ。
最後は“人生”ダイナシティである。スポーツ選手や芸能人の大タニマチで知られた中山諭前社長がシャブ漬けで失脚後、ライブドアが筆頭株主となり、宮内亮治CFOが社長に就任。ホリエモンのほか、ライブドアマーケティングの岡本文人代表らも取締役となっており、完全にライブドア支配となった。
ダイナシティのことならお任せのきっこタンは、同社を「広域ホニャララ団の完全なるフロント企業」と位置づける。「ダイナシティは関東の広域暴力団、そしてライブドアに関しては関西広域暴力団の武闘派2次団体との関わりがあると言われますからね」(情報紙「ストレイ・ドッグ」)
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