2006
ホリエモン逮捕でライブドア王国崩壊へ
ライブドアの堀江貴文社長が証券取引法違反で逮捕され、東京地検特捜部の強制捜査からちょうど1週間後は想定外の早さだった。ほか、ライブドアNo.2の宮内亮治取締役、ライブドアマーケティングの岡本文人社長、ライブドアファイナンスの中村長也社長も逮捕された。堀江メンバー、いや堀江容疑者は、六本木ヒルズ内にある自宅マンション(家賃220万円也)のリビング43畳から東京拘置所の暖房なし3畳暮らしとなり、フジテレビの買収騒動でオピニオンまで批判された産経新聞社の「サンスポ」は大きな文字で“独居房”と強調。堀江をアゲまくった「スポニチ」は“無一文”と掲げた。
同拘置所には、スーパーフリーの集団暴行事件で懲役刑が確定した和田真一郎も収監されており、捜査関係者は堀江を「スーフリの隣に入れろ!」と号令。依然として、堀江は特捜部の調べに対して容疑を全面否認し、調書への署名も拒否。第一声は「株価は見られないんですか?」だったとか。一方、宮内らは堀江の関与を認め始めているという。
一時は、時価総額が1兆円を超えたライブドアだが、24日地点で1/3の約3300億円まで急降下。株価は、25日終値が捜査直前から1/5以下の137円まで下がり、週内には100円を割り込む公算も。“ライブドアショック”で前代未聞の一時停止となった東京証券取引所は、同社を開示注意銘柄から監理ポストに置き、上場廃止も視野に入れている。
想定“害”となったフジテレビは、提携関係の解消に損害賠償まで検討している。ほかにも、中古車販売「ライブドアオート」のCMは中止、コンビニ「am/pm」は清涼飲料水「ホリエナジー」を撤去。NTTコミュニケーションズや日産自動車はネットの広告掲載を打ち切った。あげくは社員も逃げ出し、ブログを含む「livedoor」のユーザー離れまで起きているとか。
側近の凶と吉
強制捜査から2日後、堀江の側近と言われたエイチ・エス証券の野口英昭副社長が沖縄のカプセルホテルで亡くなった。警察は早々に自殺と決めつけたもの、まるで何者かが「消去作業」というメッセージを残したかのように、血まみれで発見されている。宿泊先で偽名を使い、住所が堀江の実家を思わせるようなアドレスだったのも不可解である。
野口は、ライブドア傘下の旧キャピタリスタ(現ライブドアファイナンス)の社長を務め、錬金術を編み出したウラの金庫番とも言われていた。いわゆる投資事業組合という“ブラックボックス”を通じてライブドアに還流させていたことに深く関与していた。堀江らの逮捕を早めたのも、身の危険性を考慮した“保護”の意味合いもあったとか。
堀江らの逮捕により、熊谷史人取締役が代表権を握り、新社長にライブドア傘下である弥生の平松庚三社長が取締役なしで就任。平松は、ソニー出身でAOLジャパンの社長を務めるなど、以前から社長待望論があったという。堀江が目標としていたヤフーの井上雅博社長らと親しく、読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長は結婚の仲人をしてもらった恩師である。堀江にとっては屈辱か?
事情聴取を受けながら逮捕されなかった熊谷は、単に「役回りが違っただけ」という声もあるが、捜査前に自身のブログで「ピンチはチャンスか」などと予言めいた書き込みがある。新体制の会見では「逮捕された4人」「堀江容疑者」と呼びつける強かさぶりである。もしや、エイベックスやイエローキャブの“新種なお家騒動”をさらに進化させた“究極のお家騒動”なのか?「将棋の歩のような存在が“吉”と出た」(夕刊フジ)






" by Seirin.