2006
山口組“武闘派”後藤組組長ら逮捕の衝撃
山口組系後藤組の後藤忠政(本名・後藤忠正)組長が雑居ビルの不正登記容疑で逮捕され、山口組に激震が走った。ほか、菱和ライフクリエイトの西岡進社長や後藤組長の長男・正人らも逮捕され、後藤組本部や菱和本社を一斉に捜索。今年3月には、ビル管理会社顧問の野崎和興が港区北青山の路上で殺害されている。後藤組長らは、東京都渋谷区代々木のテナントビルを不法に取得。不動産会社「フェニックス・トラスト」を通じ、菱和から後藤組のフロント企業「赤富士」が取得し、オーナー側と裁判沙汰にもなっていた。このビルをめぐっては、稲川会系組長らに会社ごと乗っ取られていたのである。
後藤組は、静岡県富士宮市内に本部を構え、東北・関東を中心とした1都11県に構成員ら約1150人を有する勢力。山一抗争では一和会の山本広会長(当時)宅にダンプで突入したり、映画監督の故伊丹十三を襲撃するなど、山口組の“武闘派”として知られる。また、芸能界やIT企業に喰い込み、“経済ヤクザ”としても知られる。
後藤組長の逮捕は、警視庁にとっては長年の悲願。静岡県警の富士宮署が1983年に「後藤組壊滅本部」を設置して以来、実に23年に及ぶ攻防。旧五菱会系のヤミ金融事件や武富士事件では関与を詰めきれなかった。ジャーナリストの住谷礼吉はこう分析する。「結果的に山口組内に旧勢力の活動を抑え、六代目体制を磐石なものにしたのかもしれない」
六代目山口組の司忍(本名・篠田建市)組長は銃刀法違反罪で服役中だが、東京の國粋会を傘下に入れるなど、電光石火の素早さで組織改編させてきた。その上、司組長が出身である弘道会の高山清司会長を山口組の若頭に起用し、司組長と同罪ながら二審無罪となった芳菱会の滝沢孝総長を除く五代目若頭補佐を六代目舎弟に棚上げ。引退した古川組の古川雅章元組長は今年1月に死去している。
芸能界にも影響
菱和は、東証二部に上場するマンション販売の準大手。個人投資家向けのワンルームでは首都圏首位。2005年3月期の連結売上高は約430億円。菱和の“菱”が山口組の代紋を連想し、警察は山口組のフロント企業(企業舎弟)とみている。西岡社長は、覚せい剤で逮捕されたダイナシティの中山諭元社長とも親交があり、エイベックスの松浦勝人社長とも飲み仲間だった。
西岡社長の逮捕により、同社とCM契約している東大建築学科卒の菊川怜は大きなイメージダウンとなった。何せ、西岡社長は菊川が明治座の座長を務めた公演をバックアップするなど、大タニマチだったのである。「真相報道バンキシャ!」(日本テレビ系)に出演するだけ、心配がてらにこう呟いたという。「これで「バンキシャ!」に出られなくなるのかな」
もう一人、過去に西岡社長の愛人と噂された青田典子。かつてはセクシーグループ「C.C.ガールズ」のリーダーだったが、PTAが最も嫌う番組「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)で“汚れキャラ”に転身。「バブル青田」と名乗り、小室哲哉の未発表曲「ジーザス」でソロデビューしたばかりだった。やはり、あの指名手配的なジャケット写真が不吉だったのか?
シャレにならないのは後藤組長のほう。「お笑いタレントを多数抱える大手芸能プロの役員が後藤容疑者と10年来の友人だというのです。あちこちの編集部に「2人の関係を調べてみてください」とタレ込む電話がかかっているようです」(夕刊フジ)
六代目山口組“司忍”新体制の謎
シャブ漬け逮捕のダイナシティ社長がタニマチの大名行列







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